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『天国までの百マイル』御礼! [天国までの百マイル]

第30回公演『天国までの百マイル』を御覧いただきありがとうございました。

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『天国までの百マイル』は約10年間前から本公演の候補に上がっていました。しかし、場面転換の難しさや動きの少ない台詞劇であることに臆して、なかなか上演に踏み切れませんでした。また、劇団員の中には浅田次郎さんのファンも多く、はたして原作の深い感動をお客様に伝えることが出来るのかという思いもありました。

昨年、節目の第30回公演の上演作品を検討する中で、ある劇団員から「自分達の演出では到底この作品を上演するのは無理でも、長野さんの力を借りればなんとかなるかもしれない」と言う発言があり、それをきっかけに一気に上演の方向に話が進みました。

一昨年の『カリホルニアホテル』でお世話になった長野克弘さんは、今回も演出を快諾していただきました。しかし最初の稽古で台本の読み合わせをする私たちを見ておそらく愕然となさったと思います。その後、細かなダメ出しや個人レッスンなどを経て徐々に良くなったと思いますが、その間何人もの見学者が何も言わずに帰って言ったのは、もちろん私たちの演技に呆れてのことだと思います。

長野さんの細やかな御指導が実を結び、それでも少しずつ観られる芝居に仕上がってきた頃、まずは安男役の私が膝を痛めました。おんぶや正座が出来ず大事な通し稽古も休ませてもらいました。次に団員の1人が自転車で転んで膝を打ち、手術を受けるため役を降りることになりました。急遽、代役をお願いし他の役も変更せざるを得ませんでした。

さらに場面転換の問題が残っていました。劇団員だけでは無理なので、エキストラ参加の皆さんにも手伝っていただくことになりましたが、なかなか全員集まることができません。最後の2、3回の稽古は場面転換を集中してやりました。
こんなトラブルが続き、最後まで不安なまま公演日を迎えました。ですから演技にしても場面転換にしても、それぞれが必死の思いでこなしたと思います。

しかし、お陰様で多くの皆さんに喜んでいただくことができました。アマチュアらしい一生懸命がお客様にも伝わったのだと思います。場面転換も多くの方から誉めていただきました。
すべて長野さんが「これで3秒縮まる」と秒を争うプロの演出をしてくださったからです。演技の面でもたくさんのことを教えてくださいました。私たちの無謀な挑戦を最後まで諦めずに、辛抱強く支えてくださった長野さんに心から感謝したいと思います。
安男の台詞を借りて、
「長野先生ありがとうございました。これで劇列車も生き返りました」

改めて御来場いただきありがとうございました。また、今回様々な事情で御覧になれなかった皆様にも、SNS等を通じて応援していただきました。ありがとうございました。来年は30周年記念公演になります。これまで以上に多くの市民の皆様と芝居を作りたいと企画を練っております。これからも座・劇列車をよろしくお願いいたします。

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