4月の稽古 [稽古予定]
祈りも空しく4月の稽古も中止になりました。
普通に生活をして普通に芝居の稽古をしていた頃が恋しいです。
「ありのすさび」
という古語があります。「ありのすさみ」ともいいます。「あり」は「有(在)り」、「すさみ(び)」は「遊み(び)」のことです。
「それがあるときにはいい加減に思っていた」という意味だそうです。
「あるときはありのすさびに語らはで恋しきものと別れてぞ知る」(古今六帖)
という和歌が辞書を引くと用例で載っています。
歌意は「あなたと一緒にいたときにはいい加減に思って親しく語り合うことも少なかったが、別れた今になってあなたを恋しいと思う」とでもしておきましょうか。
「語らふ」には男女の場合特別な意味合いもあるので、実にリアルな恋人への感情を表現した歌として解釈することもできます。作者はおそらく男性でしょうね。大人の方は察してください(笑)
そうそう。あの紫式部も好んだ言葉だそうです。
ごく普通の日常を今私たちは失いつつあります。ウィルスに感染した方、あるいは身近に感染した人がいる方には心からお見舞い申し上げます。
ですが、まだそうではない方は「ありのすさび」を感じつつも、その非日常の生活の中でこれまで出来なかったことをやってみたらどうでしょう。読書でもビデオ鑑賞でもいい。料理を作ったり小説や脚本を書いたり、手紙を書くなんてのもいいですね。絵画、音楽、筋トレ。
そうすれば失った日常とはまたひと味違う日常が、この先の未来に手に入りますよ、きっと。
ちなみに私は先日演出家から依頼された脚本の手直しを……あっいけねえ。これって劇団のブログだったぜ。
閑話休題。
次回の稽古は5月8日(金)です。
今度こそ普通に稽古が出来ることを切に祈ります。
普通に生活をして普通に芝居の稽古をしていた頃が恋しいです。
「ありのすさび」
という古語があります。「ありのすさみ」ともいいます。「あり」は「有(在)り」、「すさみ(び)」は「遊み(び)」のことです。
「それがあるときにはいい加減に思っていた」という意味だそうです。
「あるときはありのすさびに語らはで恋しきものと別れてぞ知る」(古今六帖)
という和歌が辞書を引くと用例で載っています。
歌意は「あなたと一緒にいたときにはいい加減に思って親しく語り合うことも少なかったが、別れた今になってあなたを恋しいと思う」とでもしておきましょうか。
「語らふ」には男女の場合特別な意味合いもあるので、実にリアルな恋人への感情を表現した歌として解釈することもできます。作者はおそらく男性でしょうね。大人の方は察してください(笑)
そうそう。あの紫式部も好んだ言葉だそうです。
ごく普通の日常を今私たちは失いつつあります。ウィルスに感染した方、あるいは身近に感染した人がいる方には心からお見舞い申し上げます。
ですが、まだそうではない方は「ありのすさび」を感じつつも、その非日常の生活の中でこれまで出来なかったことをやってみたらどうでしょう。読書でもビデオ鑑賞でもいい。料理を作ったり小説や脚本を書いたり、手紙を書くなんてのもいいですね。絵画、音楽、筋トレ。
そうすれば失った日常とはまたひと味違う日常が、この先の未来に手に入りますよ、きっと。
ちなみに私は先日演出家から依頼された脚本の手直しを……あっいけねえ。これって劇団のブログだったぜ。
閑話休題。
次回の稽古は5月8日(金)です。
今度こそ普通に稽古が出来ることを切に祈ります。
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