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演出長野さんの誕生日でした! [天国までの百マイル]

長野さんの誕生日でした。
お花を贈ってお祝いしました。
長野さんの好きな赤い花です。

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↑ この2枚の写真。大きな違いが1つあります。さて、どこが違うでしょう?

いよいよ。明後日公演です。
今日は場当たりのための稽古をしました。少しでも見やすくするために、長野さんの直しがまだまだ続きます。
集中!!

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『天国までの百マイル』について(2) [天国までの百マイル]

物語のモチーフの1つとしてピーター・ポール&マリー(PPM)の『500マイルも離れて(500miles)』が使われています。作中で何度か流れ、そして歌います。全米1位を獲得したPPMの代表作の一つです。私も昔から好きな曲でした。
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曲中に「あなた」とあるのは恋人でしょうか。一緒に故郷を出て新しい生活をするつもりだったけれど恋人はなぜかやって来ない。家族に見つかってしまったのか、あるいは心変わりしたのか。男は1人で行く決心をします。しかし、故郷を離れれば離れるほど故郷は恋しい。やがて、男は歳をとり落ちぶれて、バッグにシャツ1枚なく、ポケットに1円の金もない。故郷からは500マイルも離れてしまった。もう2度と帰れない。
もとはヘディ・ウエストという女性フォークシンガーの曲だそうです。ただ、実際にヘディ・ウエストの曲を聴いてみると、アップテンポのカントリーで詞も曲もかなりPPMのものと違っています。この曲のルーツと言われるフォークソング『900miles』に近いものでした。
『900miles』は全米を旅するホーボー達の歌だったそうです。作者も不詳です。「ホーボー」というのは、今ではクラウン(道化師)の形式の一つになっていますが、「クラウン」や「トランプ」と同様、元は浮浪者の呼び名です。中でも「ホーボー」は全米を無賃乗車で旅する人達のことで、だから汽車の煤で黒く汚れたメイクをします。口の周りだけ白くするのは、何かを食べたあと袖で口を拭うとそこだけ煤がとれるからだとか。
ホーボーは映画『北国の帝王』でも有名ですね。
この映画の主人公はエースという名のホーボーです。彼は列車の無賃乗車の達人でした。仲間から「北国の帝王」と呼ばれ、敵であるはずの鉄動員からも一目置かれる存在でした。一方、19号列車の車掌ジャックは無賃乗車を決して許さず、見つけると情容赦なく列車から叩き落として殺していました。映画のクライマックスはもちろんエースとジャックの対決です。


話がずいぶん逸れました。
不況のために職を失い、故郷を遠く離れて放浪するしかないホーボーの悲しみが、PPMの曲では当時のヒッピー達の思いと重なり、そして『天国までの百マイル』では、バブルの崩壊ですべてを失った男の悲哀に共鳴します。
最近では忌野清志郎さんが訳したカバーがドラマの主題歌に使われて有名になりましたね。現代の日本人の心にも響く歌なのでしょう。

タイトルは「500miles」ですが、最初のリフレインは「a hundred miles 」。表題にもある「100マイル」は、安男の母が入院している病院がある三鷹から房総の鴨川(作中は鴨浦)までの距離だそうです。ほぼ160㎞なんですね。

安男はその100マイルを母親を乗せて走ります。車は中古のワゴン車。途中で発作を起こせば、母親のきぬ江は死んでしまうかもしれない。何でそんな無茶を……と思った方はぜひ公演においでください。


PPMのベストアルバムです。「500マイルも離れて」の他に「パフ」「天使のハンマー」など名曲を網羅しています。


ヴェリー・ベスト・オブ

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2012/06/13
  • メディア: CD



へディ・ウエストのアルバムです。「500Miles」も収録されていますが、PPMとは全く違う曲ですのでご注意を。



Hedy West Volume 2

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: VANGUARD MASTERS
  • 発売日: 2012/07/30
  • メディア: CD



映画『北国の帝王』ロバート・アルドリッチ監督の最高傑作。テレビ放映版で編集された部分をオリジナル声優で追加収録したそうです。

<キャスト&スタッフ>
Aナンバーワン…リー・マーヴィン(小林清志)
シャック…アーネスト・ボーグナイン(富田耕生)
シガレット…キース・キャラダイン(朝戸鉄也)
クラッカー…チャールズ・タイナー(上田敏也)


北国の帝王 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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『天国までの百マイル』について(1) [天国までの百マイル]

数々のトラブルに見舞われながらも、座・劇列車は第30回公演を目指してダイヤ通り運行しております。

さて、4日後に上演する『天国までの百マイル』について少し書いてみようと思います。
今回上演する『天国までの百マイル』は、バブルで何もかも失った安男が、重い心臓病の母親をきぬ江を天才心臓外科医曽我のいるサンマルコ病院に運ぶ物語です。
病院があるのは鴨浦という架空の町。とはいえ千葉の地名を少しでも知っているか方は想像がつきますよね。鴨川と勝浦をミックスした名前です。モデルは鴨川にあるあの有名な病院。作者の浅田次郎さんは実際に心臓病を患った義理の母親を車でその病院まで運んだことがあるそうです。
たまたま、昨年妻の友人がその病院に入院。見舞いがてら病院に行ってみました。こういう偶然は、芝居をはじめてから何度か体験しています。友人をこれを「偶然を装ったメッセージ」だと表現しました。
妻が友人を見舞っている間、私は1人で道路一本挟んだ砂浜に出ました。海辺には作中に出てくるヘリポートがありました。しばし海を眺めながら安男になりました。あいにくの曇り空でしたが貴重な体験でした。自然に安男が物語の中で口ずさむ『500マイル』を歌っていました。

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公演まであと1週間! [天国までの百マイル]

公演まであと1週間。
昨日は劇団アルファーの洲矢代表をはじめ、当日舞台監督、照明、音響を担当してくださるスタッフの皆さんに通しを観てもらいました。台詞が抜けたり、人の台詞を食ったり、演技の面では問題が多々ありましたが、芝居全体は次第に仕上がっている実感があります。
明日も稽古。気を引き締めて稽古に臨みます。

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駅にもポスターが……。 [天国までの百マイル]

四街道駅にもポスターが貼られました。

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いよいよ、公演まで後10日。
稽古も後3日を残すのみです。
前回の通し稽古で、台詞をかなり省いてしまったので見直しが必要です。
それに。演出からも3点ほど新たな注文がありました。
とにかく頑張ります。

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公演チケット販売開始 [天国までの百マイル]

12月1日の『天国までの百マイル』公演まで、ついに1ヶ月を切りました。
チケット(前売り券)は四街道市文化センターにて販売を開始いたしました。すでに予約も入っているようです。ありがたいことです。当日券も前売りと同じ1000円で販売いたします。多くの皆様のご来場をお待ちしております。

毎週通し稽古を繰り返したいところですが、場面転換や音響との合わせもしなければなりません。
そんな中、団員の1人が骨折で入院してしまいました。急遽、代役を立てて稽古をしています。
なかなかすんなりと公演にたどり着けませんが泣き言は言っていられません。これからはエキストラの皆さんも合流して賑やかな稽古になります。少しでもいい作品に仕上げて皆さんにお目にかけたいと思います。

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