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『オカリナの少年~クロスロード2』チラシ! [オカリナの少年]

12月4日(日)四街道市文化センターにて上演いたします、
四街道市民劇団「座・劇列車」
第32回公演
『オカリナの少年~クロスロード2』
(作・演出 高平 九)

のチラシが出来ましたよー。

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ご来場お待ちしておりまーす。


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ルボン山再訪 [オカリナの少年]

久しぶりにルボン山に登ってきました。12月本公演の演目『オカリナの少年~クロスロード2』の舞台です。

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数年前までは桜の名所でしたが、今はすっかり伐られて切り株が残るだけです。

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かつてはここに野戦砲兵学校がありました。戦争末期には15歳から18歳の少年が砲兵として学び、2期生までは戦場に送られました。今回の芝居の主人公は16歳の少年砲兵です。

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野戦砲兵学校の反対側には下志津原が広がっています。ここには江戸時代には佐倉藩の火業所(砲術練習場)がありました。ルボン山は大砲の射垜(しゃだ・的山)です。佐倉藩士大筑尚志が築き、明治になってフランスから派遣された軍事顧問ルボン砲術大尉が整備したそうです。本当の名は大土手山ですが、大尉の名にちなんでルボン山と呼ばれています。

その後、四街道駅が開設されると、この山の下から佐倉方面に大砲を撃つことになりました。それに伴い野戦砲兵学校も周囲の施設もすべて駅側に移転したそうです。

ちなみに総武本線が開通したとき、当時新聞記者だった正岡子規が四街道を訪れ、

棒杭や四ツ街道の冬木立

という句を残しています。これは地名の由来とされる四街道十字路の情景を詠んだ句のようです。「棒杭」は今も石碑として残っている道標です。棒杭には街道が通じる千葉、佐倉、東金、成田の方面が記されていました。「冬木立」は榎のことだと思います。かつてこの十字路には、枝を大きく張った榎と井戸がありました。旅人は日射しを避けて木陰で休み、井戸の水で乾いたノドを潤したことでしょう。
残念ながら数年前に老木となった榎は伐採され、井戸の上には消防の施設が建てられました。木の方は若木が植えられてもうかなり大きくなりました。
『クロスロード~運命を結ぶ四ツ辻』はこの四街道十字路を舞台とした作品です。時を超えて存在する榎の精霊小野ときは今作にも登場します。

文豪森鴎外も軍医として四街道に滞在していたことがあります。小倉から東京に戻ったばかりのとき、ここで『即興詩人』(アンデルセン)の翻訳の前書きを書きました。もしかすると四街道十字路を訪れたり、ルボン山に登ったりしたかもしれません。

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上演に向けて再始動! [オカリナの少年]

12月の定期公演は『オカリナの少年~クロスロード2』(高平九 作)を上演します。
そのための稽古が本格的に始動しました。

3月25日(金)はキャスト発表、26日(土)は配付された新しい台本をみんなで読みながら、作者高平から作品に込めた思いや背景について説明をしました。

劇団の地元四街道はかつて軍隊の町でした。下志津原には江戸時代から佐倉藩の火業場(砲術練習場)があり、明治政府はそれを拡張し近くに陸軍砲兵学校を作りました。文化センターの隣にある小さな山はルボン山と呼ばれ地元の人に愛されていますが、元々は大砲の射撃における射垜(しゃだ・目標)として築かれたものです。本当の名は大土手山。練習場の拡張を指導し学校設立を進言したフランス軍大尉ジョルジュ=ルボンにちなんで、地元ではルボン山という通称で呼ばれています。

総武本線が開通し四街道駅ができると駅方面に大砲を撃つのは危ないということで、それまでとは逆に山の方から大砲を撃つことになり学校も駅の近くに移転して来ました。

陸軍野戦砲兵学校の敷地は、現在のイトーヨーカ堂から市役所の辺りまでだったそうです。終戦間際になると15歳から17歳の少年も入学できるようになり短い訓練期間を経て戦場に送られました。

今回の作品の主人公は砲兵学校の少年兵2期生です。全国から7500人が志願して合格したのは160名。2期生はそんな優秀な少年たちでした。2期生のうち70名はたった11カ月の訓練で繰り上げ卒業し激戦地のフィリピンに送られます。しかし、輸送船が敵潜水艦に沈められ無事マニラに到着したのは29名でした。その29名もその後フィリピン、ビルマなどで戦い、帰還できたのはわずか8名だったそうです。

戦死なさった少年砲兵の皆さんのご冥福を祈ります。

今この時期に戦争を背景とした作品を上演することに迷いもありました。しかし多くの団員はだからこそやるべきだと励ましてくれました。とても頼もしい仲間です。

観客の皆様が今一度戦争というものを考えるきっかけになるように、これから全力で稽古に入ります。

まだ先ですが、よろしければ観に来てください。

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ルボン山ツアー(の下見)に行きました。 [オカリナの少年]

今年12月4日(日)本公演上演作品『オカリナの少年~クロスロード2』の舞台、ルボン山に行って来ました。

近くは何度も通っていますが、登るのは久しぶりです。

家からは徒歩で片道約30分。散歩にはちょうどいい距離です。稽古場の公民館からは徒歩で片道15分。

↓ 途中の愛国学園前には「野戦重砲兵器第四聯隊跡」の碑があります。第四聯隊の後は幹部候補生隊がいたそうです。

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↓ かつての「陸軍野戦砲兵学校」の敷地に石碑があります。

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↓ 脇には「生徒隊(少年砲兵隊)」の石碑もあります。砲弾も置かれています。

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↓ 野戦砲兵学校跡側から見たルボン山。

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↓ 隣のパン屋の駐車場から見たルボン山。

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酒屋さんの脇の道を入ります。

↓ 「砲兵射垜の跡」という石碑があります。「射垜(しゃだ)」というのは砲撃の目標・的のことです。

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↓ 石碑の裏に彫られた内容を説明した案内板がこちら。「大土手山」というのが本当の名前です。


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↓ 手前の階段。71段あります。

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↓ 山頂から見た野戦砲兵学校跡。今は市役所、四街道高校、中央公園、イトーヨーカ堂、ヤマダ電器、マンションなどになっています。

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↓ 北側の野戦砲練習場の跡。右端にあるのは文化センターの建物です。

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↓ 少し左側から見た練習場跡です。もともとはルボン山が砲撃目標でしたが、四街道駅ができた後はこちら側から大砲を撃ちました。幅300メートル、奥行き3,000メートルの広さだったそうです。

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↓ 山頂には藤棚と、その下にベンチがあります。その脇にはもう1つ階段がありました。

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↓ こちらの階段はさっきより道の奥にあって、下の方はスロープになっています。

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ルボン山ツアーの下見終了。暖かくなったら出演者のみんなを案内したいと思います。

四街道に住んでいても「ルボン山」を知らないない人もいるようです。私は文化センターの前を通るたびに四街道在住の同僚などから教えられました。お近くの方は散歩がてらぜひ一度登ってみてください。

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活動休止(1月~2月11日)のお知らせです。 [オカリナの少年]

コロナの勢いが止まりませんね。皆さん、とにかご自分を大切になさってください。自分を守ることが人を守ることにもなります。誰が感染するかわかりません。感染した人を思いやる社会であるといあですね。
さて、四街道にも感染が広がりつつあるということで、高齢者劇団としては活動を自粛することになりました。

1月28日(金)から2月11日(金)までの予定ですが、状況によっては延長または短縮もあるかもしれません。

とにかくコロナ感染のピークをやり過ごそうということです。

次回公演演目『オカリナの少年~クロスロード2』の主な舞台であるルボン山ツアーも計画していただけにたいへん残念です。

皆様もどうか感染に気を付けてお過ごしください。一日も早いコロナ退散を祈っております。

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座・劇列車第32回本公演演目決定! [オカリナの少年]

1月8日(日)

『やまんば おゆき』でおくまを演じたてこさんが遊びに来てくれました。

先週金曜日までに上演候補作の3篇を読み終わったので、この日は3篇のうちどの作品を上演するか話し合いました。

話し合いの結果、第32回本公演の作品は高平九の『オカリナの少年~クロスロード2』に決定いたしました。

高平作品を本公演で上演するのは『クロスロード~運命をつなぐ四つ辻』(2016)、『人情喜劇カリホルニアホテル』(2017)に続いて3作目になります。

今回の作品は『クロスロード』の続編ですが、あまり前作とつながりはありません。どちらも舞台が四街道であることと小野ときという不思議なお婆さんが登場することくらいです。初めて観てくださる方にも楽しんでいただけると思います。前作は四街道の地名の元になったと言われる四街道十字路が舞台でしたが、今作はルボン山という小さな山が主な舞台です。なぜこんな山があるんだろう。「ルボン山」って変な名前と思った方はぜひ公演を観に来てください。

もう一つ、この日の話し合いで土日しか稽古に参加できない人も団員として迎えるということが決まりました。これまで団員は金曜日を含めた定例稽古には原則参加することになっていましたので、仕事を持っている方はなかなか団員になれませんでした。これからは月2回土日の4時間稽古に参加できれば団員として公演にも参加してもらうことができます。ただし、やはり稽古時間が少ないのでキャスティングに影響することもあるかもしれません。

2月から本読みなどの稽古に入ります。興味のある方はぜひ見学にいらしてください。初心者の方、大歓迎です。お待ちしています。

見学を希望なさる方は事前にこちらにメールでお知らせください。よろしくお願いいたします。

zagekiresha@gmail.com


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