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稽古日程について(お知らせ) [稽古予定]

お知らせ

今後の稽古ですが、劇団の都合により11月から来年1月までの土日の稽古はお休みとさせていただきます。

毎週、金曜日午後7時から9時までの定例稽古につきましては今後も続けていきます。

御見学は金曜日にお願いいたします。

また、毎年公演を観てくださる顧客の皆様には、12月公演の延期についてお知らせするためのダイレクトメールを発送いたしました。

今後とも座・劇列車をよろしくお願いいたします。


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今月(11月)の稽古予定 [稽古予定]

今月の稽古は定例の毎週の金曜日、及び14日(土)を予定しています。
28日(日)の稽古は中止になりました。また、13日(金)は稽古ではなく作業、27日(金)も会議になりましたので、見学はこれらとは別の日にお願いします。

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11月6日(金)の稽古です。 [稽古内容]

11月6日(金)の稽古です。

今日は男子高校生が見学に来てくれました。最近、見学の人や遊びに来てくれる人が続いて楽しいですね。劇団員もテンションが違います。

 第9回ワークショップ 

1 ニュートラルな身体をつくる(呼吸と発声の準備)

 ニュートラルな身体とは?
・私たちが知らず知らず身につけてきたクセを取り除いた人間本来の自然な身体
・必要な部位以外の力が抜けてリラックスした身体
・どのようにも動くことができる自由な身体
・呼吸や発声を妨げない身体

 レッスン1 首と肩の体操とストレッチ
 
①体 操
 ・首を左右3回ずつ回す(首の重さは体重の約10㌫。力を入れ  ず首の重みで回す)
・指先を肩に当てて肩を回す。前後10回ずつ。
②ストレッチ
 ・首の前後、左右のストレッチ。左右が利かない人は反対の手を伸ばすと利きがよくなります。さらに利かない人は反対の腕を曲げて脇を締めると利きがよくなります。
・腕の十字ストレッチ(上腕二頭筋)、腕を上げて肘をつかみ上腕三頭筋も伸ばします。

(ポイント)特にストレッチは自分の部位との対話だと思って、今日の部位の伸びの具合を問いかけながらやりましょう。ゆっくりと呼吸をしながら1部位ごとに最低でも20秒間。

 レッスン2 上半身の脱力 

  ①ロールアップ

  ②ロールダウン

ロールアップとロールダウンを3回程度繰り返す。ゆったりとした呼吸を忘れずに。これはパントマイムでもやりましたけど目的が違います。パントマイムは身体をきめ細やかに使うためでしたが、今回は上半身のリラックスが目的です。どちらにしてもやって損のないレッスンです。

(ポイント)いわゆる「背骨」は首の後ろの7つの頸椎(けいつい)、肋骨の後ろの12の胸椎、さらに腰にある5つの腰椎、全部で24本の骨で構成されています。これらを一本一本意識しながら曲げ伸ばしましょう。うまくできない人はパートナーに指先で次々に骨を触ってもらいます。ゆっくりと呼吸しながら行いましょう。

 レッスン3 上半身スイング~周囲に人や障害物がないか確認してやること。

①上半身スイング

②上半身ワイドスイング

 これも上半身のリラックスが目的です。どうしても力が入ってしまって、初回からうまくできる人はなかなかいません。具体的な方法は鴻上尚史氏『発声と身体のレッスン』をご覧ください。

2 呼吸

 レッスン1 腹式呼吸とは何か?
 
 ・人間の肺は上方が小さく、下方が大きくなっています。だから肩や胸の筋肉を動かす肩式、胸式呼吸では十分な空気を肺に取り込むことができません。肋骨もそれを妨げています。
 ・腹式呼吸では、腹筋に力を入れることで横隔膜を押し上げ、肺の下方向から圧迫して呼気を十分に出し切ることができます。すると反動でたくさんの空気が肺に吸い込まれてきます。このたくさんの空気が豊かな深い発声の素になるのです。
 ・最近は腹式にあまりこだわらなくなってきました。胸式も同時に使えばさらに多くの空気を取り込ますからね。
 ・骨盤底にも筋肉があり、上の横隔膜と連動していると考えられています。したがって骨盤を真っ直ぐにして、上下2つの筋肉を連動させることが大切だそうです(参考 鴻上尚史氏の『発声と身体のレッスン』)

 レッスン2「横隔膜モデル」で横隔膜を意識する

 ①両肘を曲げ、身体の前、肋骨の下あたりで両方の指先をつける。手の甲は上。これが「横隔膜モデル」である。これを本物の横隔膜と連動して動かしてみよう。
②ゆっくり息を吐きながら、腹筋に力を入れて腹部を圧迫し、「横隔膜モデル」を押し上げてみる。実際の横隔膜も上がっているはずである。
③完全に息を吐ききったら、腹筋をすっとゆるめる。そして両手で作った「横隔膜モデル」も下げる。この繰り返し。

 肺に空気を取り込むほど横隔膜が下がりました。その横隔膜の動きを意識する練習です。横隔膜が下がるとお腹や脇腹、背中が張って膨らむように感じます。これは横隔膜の下にある内臓が圧迫されるからです。骨盤が正しい位置にあると内臓が骨盤底に収まってさらに肺に空気が入ります。


 レッスン3 呼吸の訓練

 ①呼吸の基本

 ②呼吸の分割
・呼気を吐き切ったら、一気に息を入れゆっくり息を吐く。3回ほど繰り返す。
・次にまたゆっくりと息を吸い、リーダーの手の合図で、一気に「はっ」と吐き切る。これを2回繰り返す。
・またゆっくりと息を吸い、今度は3回に分けて「はっはっはっ」と息を吐く。この時に息継ぎをしてはいけない。必ず1呼吸を3つに分割して息を吐く。2回繰り返す。
・またゆっくりと息を吸い、6回に分けて息を吐く。こうやって9回、12回、15回と2回ずつ繰り返していく。

 (ポイント)12回、15回となると息の分割が難しくなります。息をなんとかやりくりして吐くのがポイント。台詞は読点ごとに1呼吸で言い切るのが原則です。読点は台本の意味や感情の区切でもあるので、自分の都合で勝手に息継ぎをすることで意味や感情を正確に伝えられないこともあります。これは息をコントールする演習です。これは西田先生に教えられた練習方法。

3 発声と滑舌

 レッスン1 発声の準備

 ①ハミングレッスン

 ②S音レッスン

 ③Z音レッスンで丹田を知る

 ④声帯のストレッチ

 これも詳細は鴻上尚史氏の『表現力のレッスン』をご覧ください。発声前のウォーミングアップとして最適です。S音レッスンはみんなで長さを競いました。第1回チャンピオンは林君です。

 最後に声を出して本日のワークショップを終わりました。

 後半は『俺らってやっぱ天使じゃねえ?』の稽古をしました。見学の男子高校生が代役をしてくれました。
 次回は作業があるためワークショップは中止します。

↓ 参考 『表現力のレッスン』鴻上尚史


表現力のレッスン

表現力のレッスン

  • 作者: 鴻上 尚史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/10/21
  • メディア: 新書



↓ 参考 『発声と身体のレッスン』鴻上尚史


発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために

発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために

  • 作者: 鴻上 尚史
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2012/03/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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10月30日(金)の稽古です。 [稽古内容]

10月30日(金)の稽古です。

この日は前回も来てくださった手話通訳の方が続けて見学に来てくれました。それと『やまんば おゆき』の仲間てるこさんが遊びに来てくれました。

第8回ワークショップ

 この日はパントマイムのテクニックについて紹介しました。

1 ニュートラルなリラックスした身体作り

 癖のない(ニュートラルな)身体を作ること、リラックスした身体を作ること。これはパントマイムの基本です。そのためのレッスンをいくつか紹介しました。

 レッスン1 ハッピーフェイスとエアフック

 豊かな表情はパントマイムには欠かせない要素です。癖がなく自由に動く顔を作るレッスンです(ただし、マスク・フェイスシールド着用だったので今回はやりませんでした)

 ①顔の体操 口を大きく開く・唇をすぼめて突き出す、鼻の下を伸ばす・狭める、目を大きく開く・細める、小鼻を膨らます、眉を上げる・下げる、眉の間を開く・閉じる、頬の上げる・下げるなど、顔の様々な筋肉を使う。
 ②顔ジャンケン
 グー →顔のすべてのパーツを中央に集めるイメージ
 パー →顔のすべてのパーツを外に広げるイメージ
 チョキ → 顔の上半分を右斜め上方に引っ張り上げ、下半分を左斜め下方に引っ張られるイメージ
 顔ジャンケンのトーナメント戦。チャンピオンを決めましょう。
 ③ハッピーフェイス 口角を上げた美しい笑顔を作ります。
 3歳くらいの子どもに見せて笑顔を返してくれるような顔を作れとよく言われます。自然な笑顔がニュートラルな顔になるといいですね。

 身体の癖を取るレッスンです。

 ④エアフック 空中にフックがあることをイメージして、そのフックに首の後ろを引っかけるようにイメージします。身体をしっかり伸ばし、足裏は床に着けます。ニュートラルに美しい立ち姿をイメージします。
 ⑤骨盤の位置を整える 前回もやりましたが、骨盤の位置に癖がある人がかなりいます。普段の骨盤の位置を確認し、正しい位置に直しましょう。でも無理は禁物。まずは骨盤を前後、左右、回転と動かして自由に動くようにします。

  レッスン2 アイソレーション(独立運動)

 身体の一部を他の部分から独立させて動かす(止める)ことはパントマイムのテクニックでは欠かせません。
 ここでは首、拳、腕を独立させて動かす(止める)練習をしました。
 まとめとして2人一組で「彫刻」を作るゲームをやりました。立っているパートナーの身体の部分を動かして彫刻作品を作るゲームです。最後に彫刻ごとのテーマを発表してもらいます。彫刻になる側はけして逆らわないこと、しゃべらないことがルールです。彫刻を作る側の人はけして関節を逆に曲げないこと、余計なところに触らないことがルールです(笑)

 レッスン3 インクリネーションとローテーション(分解運動)
 
 身体を細かく滑らかに動かすこともパントマイムでは必要になります。「インクリネーション」は「傾斜・傾き」の意味で身体を前後、左右に傾ける練習です。「ローテーション」は「回転」という意味で、完全に傾けた身体を元に戻すことです。
①(インクリネーション)頭↓首↓背骨の順でゆっくりと身体を前傾します。首から背骨にかけては骨の1つひとつを数えるように意識します。最後は腰から上を前に倒して上半身を脱力します。
 ②(ローテーション)①の状態からゆっくりと起き上がります。骨を1つひとつ積み上げることを意識します。最後に頭を首の上に載せて終わります。    
 ③前後がスムーズにできるようになったら左右も試してみましょう。インクリネーションの最後は傾けた方の膝を曲げます。
 ④後ろにも傾けてみましょう。無理して転ばないように注意してください。

 身体をなるべく細かく動かすことを意識しましょう。上半身のリラックスは声を出すためにも必要です。

2 イリュージョン(パントマイムテクニック)

 レッスン1 固定点

 身体の一部を空中に固定するレッスンです。ポイントは固定した部分のテンション(緊張)、それ以外の部分のリラックス(弛緩)です。この差がはっきりしているとお客さんに実際にはないものが見えてきます。

 ①コップ 何度かやっていますが、コップを持って中に注いだ飲み物を飲むレッスンです。コップを持つ前には指先も手もリラックス、持った時にはテンションです。指や手以外の部分はリラックスです。ただし、コップが重い場合には手首、二の腕まで緊張させます。コップから手を放す時にもテンションからリラックスへの変化をはっきり見せます。飲み物を飲んでコップが軽くなると緊張する部位も変化します。
 ②棒 立てた棒をつかんでいるように見せるイリュージョンです。棒を掴んだ拳を緊張させて固定させ、それ以外の部分をリラックスさせて動いてみます。棒を地中に押し込んだり、抜いたりしてみます。
 ③手すり 二の腕を横にして固定し手すりを作ります。どういう場所の手すりなのか状況をイメージしてください。
 ④ドア これも何度かやっています。ノブを握って固定します。
 ⑤壁 壁に掌を置く前のリラックスから置いた時のテンションへの変化が大切です。掌を離す時にはテンションからリラックスです。両手を一度に動かすと壁が消えてしまうので必ず片方ずつ動かします。
 初心者の人はどうしても両手の間が狭くなってしまうので、なるべく広くするように心がけましょう。
 壁に触りながら上下左右に動いてみます。コツとしては動く方向と逆側に掌を動かすと止まっているように見えます。
 慣れてきたら壁を押したり叩いたりしてみます。押す時には胸を前に出しましょう。手だけでなく体幹が動くと本当らしく見えます。顔の表情も大切です。叩く時には足裏で床を叩いて音を出します。
 テクニックだけを見せる場合には掌を大きく開き、指先まで緊張させますが、リアルに見せるには手掌だけに力を入れ指は少し曲げてリラックスさせます。
 壁の材質(煉瓦・土・木・ガラス・アクリル板など)やどうして壁が邪魔なのか、向こうに何かあるのかなど状況を意識すると作品になります。
 最後はそれぞれ壁を壊して突破してもらいました。
 
 レッスン2 重心移動

 重心移動もパントマイムのテクニックには欠かせません。重心を移動させる場合、重心をごまかす場合があります。特に重心をごまかす場合には曲げて体重がかかっていないように見せるのでかなりきついです。

 ①左右 片足を爪先立ちにします。もう片方は足裏を床につけたままです。この時に身体(上体)も自然に斜めになります。次に床につけた足も爪先立ちにします。身体は直立します。最初に爪先立ちした足を床につけます。この時も身体が自然に斜めになるようにします。最後に爪先立ちしている足を床につけます。これを滑らかな一連の動きとして繰り返します。逆もやってみます。
 ②ロープ ロープを両手に持ちます。右利きの人は右側からロープを引くようにイメージします。両手でロープを引く時に腰を右に動かして重心を移動します。ロープを持ちかえる動作に合わせて腰を左に移動して重心を元に戻します。
 スムーズにできるようになったら、引く瞬間に両腕に力を入れます。この緊張によって引き始めが観客にはっきり伝わります。
 重くてなかなか引けなかったり、逆に引かれたりしてみます。引かれる時には右足の爪先と踵を踏み換えてスライドさせます。
 ③マイムウォーク これも前回紹介しました。練習してもらいました。膝を曲げた方に体重がかかるのでかなりきついです。5分間を目標に散歩ができるといいですね。

 今回、紹介したのはパントマイムのテクニックなので、実際にお芝居の中で使えないかもしれません。ただ、身体の使い方や見せ方には共通するところもあると思います。
 無対象演技、パントマイムはここまでにして、次回はまた声と発声に関するワークショップをやります。初回は「呼吸と発声」てす。
 
 この日は『俺らってやっぱ天使じゃねえ?』の稽古は中止しました。
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