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青年座「ブンナ」感想 [その他]

青年座『ブンナよ、木からおりてこい』感想

 先日、劇団員みんなで青年座の『ブンナよ、木からおりてこい』を見てきました。残念ながら私は参加できませんでしたが……とほほ。個人的な関心もあり、感想を書いてもらいました。

 ブンナと言えば青年座、青年座と言えばブンナ。といわれるほどつとに知られた演劇ですが、昨年度、座・劇列車が挑戦した作品だけに最新版青年座のブンナは「どんなんかなあ…」と興味津々観劇してきまました。結論から言えばやはりプロ。しかも自分達の十八番の舞台とあれば、他人があれこれ批評するなんぞおこがましい。「さすがあ…」というしかありませんでした。敢えて感想を言えば「うん…これもありか…」と大胆な脚色に「それはちょっと…」といいたい場面がなくはなかったということです。
 私が期待した場面の一つ。冒頭のところでガラスケースの中へ蛙がぶち込まれるところ。どんな演出をするのか興味津々。しかし、蛙の群舞に見とれているうちに話はどんどん進んでしまいました。「あれえ?」ガラスケースはでてきませんでした。それでもブンナはブンナです。
 そもそもこのブンナというお芝居ですが、原作通りというか脚本通りというか、それはしょせん舞台で表すのは無理。原作者の水上勉、台本の小松幹生氏共々「好きにやって下さい」といわれていたとか。であれば青年座の舞台は青年座の舞台で楽しめばいいのでしょう。
 なにも青年座と比較する必要はありませんが、劇列車の芝居はどうだったのだろうと、ちょっとふり返ってみました。「なるべく台本通りにやろう」が演出方針。要するに不可能と思われる全ての部分は役者の演技力でカバーするということでした。無対象行動、パントマイム、発声エトセトラ…。全てを駆使して。
 「我が道を行く、演劇はそれでよい」青年座よありがとう。
 『陽気な地獄破り』もこれでいこうじゃありませんか。
                       北原

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