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8月11日(土)の稽古なのだ。 [稽古内容]

とにかく暑いですねえ。稽古は午後5時からなので助かります。
この日は久しぶりに四街道公民館ホールでの稽古でした。

ずっと懸案だった歌の場面やアクションシーンなどをやってみました。みんなであれこれ言い合いながら作るのがアマチュア演劇の醍醐味でもあります。

歌についてはみんなで適当に歌って踊りながら作りました。最初は「そんなの無理」と思いますが、やってみるとなんとかなります。伴奏は元団員で太鼓を教えている人がお仲間たちと一緒に参加してくれることになっています。きっと村人たちのエネルギーを実感させる素敵な場面になることでしょう。

アクションシーンもリアルに見やすく、できれば美しくなんて考えるとなかなか難しいものです。しかし、これも台本に詳しく書かれていないので自分たちであれこれとアイデアを出し合って作ります。もちろんプロの殺陣師の方に及ぶわけもありません。でも自分たちで創ることに意味があります。

幕間狂言(まくあいきょうげん)の稽古もやりました。この作品では四場と五場の間にあります。

ちなみに「幕間狂言」という言い方はどちらかというと西洋的なものを言うようです。「インタールード」と言ってまさに一幕と二幕の間のような幕間に演じる寸劇です。ルネッサンス期にその起源を遡ることができ、長い芝居の幕間に短い道化芝居をはさんで気分を変えたのだそうです。それがやがて一幕喜劇になったとか。

「間狂言(あいきょうげん)」という語もこの作品のト書きに出てきますので、作者は同じ意味で使っているようです。本来の「間狂言」は能の曲の間に狂言方が演じたもので「間(あい)」とか「能間(のうあい)」とも言いました。ほとんどは能の曲に関する主題などを演じたそうです。やがて文楽や歌舞伎など様々な芸能でも広く使われるようになり、その場合は狂言や寸劇に限らず、物真似や放下(ジャグリング)などの雑芸を演じることもあります。

この作品の場合は、幕間狂言も本編と同じじいさまや村人を中心に演じられます。内容は人間なら誰もが持っている三つの欲望についてです。

かの有名な『西遊記』でも玄奘三蔵を惑わす三つの欲望が描かれています。つまり猪八戒が象徴する食欲、沙悟浄が象徴する色欲、そして孫悟空が象徴する暴力の欲求。玄奘はそれらの欲望と戦い、むしろ味方につけて長い旅をなしとげたというのが『西遊記』の主題なのだそうです。

この作品の幕間狂言は、食欲(金銭欲も含む)と色欲がコミカルに演じられ、最後に地頭にひどい扱いを受けた村人のすさまじい復讐心で終わります。本編でも重要な意味を持つ復讐心の確認をして、そのまま後半に入るという実に憎い構成になっているのです。

ですから、幕間狂言の前半は本編とがらりと雰囲気を変えて、コミカルに軽妙に演じる必要があります。これがなかなか難しいですね。

8月中に「台本を外す」ということが確認されました。あと半月。みんながんばりましょう。

チラシの案を皆さんに見てもらいました。今回のテーマは「馬」です。もうすぐホームページでも披露できると思います。お楽しみに。

この日は代表の入村さんがスイカを差し入れしてくれました。入村代表の80歳台のおじいさんが山形の尾花沢で作ったものです。とっても甘くて美味しかった。クーラーボックスに入れて来てくれたのでよく冷えていました。入村さん、おじいさんご馳走様でした。この日お休みだった団員の皆さん、ごめんなさあい。

↓ 尾花沢スイカの通販を見つけました。ただし入村さんのおじいさんのスイカかどうかは不明。





↓ 官軍に引き渡された江戸城にたった一人居残る的矢六兵衛。いったいこの男は何者なのか?
WOWOWのオリジナルドラマとしても放映中。浅田次郎の傑作時代劇です。


黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)

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  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: 文庫



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