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小林さんの『紙風船』 [団員の活動]

団員の小林さんが御主人と岸田國士の『紙風船』を演じるそうです。

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日曜日を過ごす結婚後1年を過ぎた夫婦を描いた小品ですが、とても深い物語です。
私はこの本を5、6年前に知り合いの俳優さんに薦められて読みました。大正14(1925)年が初出だそうですから、もちろん言葉遣いは古風ですが、会話のやり取りはどこからユーモラスで、現代の夫婦にもありそうな内容です。ところが、途中から「この夫婦にははっきりと言えない思いがありそうだぞ」と行間を探るようになります。それが「紙風船」に凝縮する感じがなんとも言えず、上質な余韻を残す。
久しぶりに読み返してみましたが、以前読んだときの印象通りの素敵な作品でした。さすが岸田國士先生です。
言葉に慣れるために青空文庫で一度読んでから上演をご覧になると一層内容に集中できるかもしれません。
↓ 青空文庫


https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card52082.html

↓ 『紙風船』(一幕)kindle版はこちら


紙風船(一幕)

紙風船(一幕)

  • 作者: 岸田 国士
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2012/10/08
  • メディア: Kindle版



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